どう選べば正解?後悔しないウッドブラインドのオーダー方法

インテリアとしてもおしゃれで人気のあるウッドブラインドですが、「どのように選べばいい?」「カタログを見てもよくわからない」など、お悩みの方は多いのではないでしょうか。そんな方のためにウッドブラインドを選ぶための手順をまとめてみました。

ウッドブラインド取付完成

こちらのウッドブラインドはリビングルームの大きな窓につけさせていただいた事例です。

TOSOのコルトナチュラルウッド50㎜自動降下機能付きとなります。幅が280㎝と大きな窓でしたので2台に分割しての取付です。もう少し濃いめの色と悩んでおられましたが、明るく暖かそうでとても良い感じになったと思います。お部屋の木部の色とマッチして雰囲気よく納まりました。

さてさて、このように説明すると簡単に決められたように感じますが、実際は様々な選択をしていただいて取付までたどり着いております。

実際にウッドブラインドを選ぶための手順がこちら↓

本当にウッドブラインドにする?

ウッドブラインドを付けよう!と決めおられても、まずはどんな窓に取り付けたいのか伺います。

掃き出し窓なのか、中連窓なのか、小窓なのか。

掃き出し窓の場合、面積が広く、ウッドブラインドは存在感がありとても素敵なのですが、窓からウッドデッキへ出入りされませんか?洗濯ものを毎日干しに行ったりしませんか?など日常生活を思い浮かべていただきます。

掃き出し窓にウッドブラインド

横開きのカーテンの場合、少しだけ開けて出られるところをウッドブラインドは上下の開閉なので、自分の身長まで開けないと通りにくいのです。今後の生活を考えてみて、ウッドブラインドを選ぶのかがまず決まってきます。

色、質感を選ぶ

では、ウッドブラインドで!となったら次は色でしょうか。色は内装の色から選ぶと一番統一感がありしっくりきます。

木目の薄い色から黒に近いダークな色、ホワイト、グレー、ブルー系など木以外の色目もたくさんあります。質感もつるんとしたものから表面がザラザラとしたビンテージ感をのあるものもあります。確認は現物サンプルの付いたカタログからしていただきます。

ウッドブラインド色いろ

素材を選ぶ

色とともに選ぶのが素材です。通常はバズウッドという北米産シナノキ科の広葉樹です。お手頃価格のバンブーやジョイントの入ったエコタイプ、高級な桐素材、もはや木製ではありませんが耐水性、防炎性のある樹脂素材もあります。素材で価格に差が出てきます。

1台で付けますか?分割にしますか?

小窓や幅200㎝ぐらいの窓の場合、1台で取付することがほとんどです。1台のほうが隙間ができず見た目もすっきりします。製品の最大幅が240㎝までのため、それ以上に大きな窓の場合は分割となります。また、窓の片側だけを開閉したいときにはセパレートタイプがおすすめです。1本のヘッドボックスで2台のブラインドを個別に操作できることと、2台取付けするよりリーズナブルです。こちらも製品の最大幅240㎝までです。

小窓
小窓
セパレート
セパレート

スラットの幅は何㎝?

スラットとは一枚一枚並んでいる薄い板のことです。スラットの幅は基本5㎝です。スラット幅のバリエーションはメーカーそれぞれで、トーソーは5㎝のみ、ニチベイは5㎝と3.5㎝、タチカワブラインドは5㎝、3.5㎝と2.5㎝があります。ただし、素材によっては5㎝しか選べないものもありますので気を付けてください。

写真のように同じサイズで作ってもスラット幅が違うと印象が変わりますね。

5㎝スラット
5㎝スラット
3.5㎝スラット
3.5㎝スラット
2.5㎝スラット
2.5㎝スラット

取付位置は天井付け?正面付け?

取付位置によってもイメージが変わります。

まず、天井付けから。窓枠の中に取付するのでコンパクトに収まります。なるべく部屋を広く使いたい場合にお勧めです。ウッドブラインドを開けても閉めても窓枠は見えます。ウッドブラインドが当たらないように1㎝程度小さめに製作するので左右に5㎜ずつ隙間ができます。窓枠の奥行が浅い場合はウッドブラインドが部屋側にはみ出ます。全開時もウッドブラインドのたまり分は窓が隠れてしまいます。

ウッドブラインド天井付け
天井付け
天井付け全開
ウッドブラインド天井付け納まりアップ
天井付け納まりアップ

正面付けの場合、窓枠を覆うサイズで窓上の壁面に取付します。閉めると窓枠は隠れるのですっきりと見えます。さらに正面付けの場合、取付位置をもっと上にすることで全開にしても窓が隠れないようにすることもできます。ただし取付したい位置に下地があることを確認です。正面付けは天井付けと比べて製品サイズが大きくなるので価格が高くなることもあります。

ウッドブラインド正面付け
正面付け
緑の四角のところに取り付けると窓が隠れません

ウッドブラインド正面付けアップ
正面付け全開納まりアップ

操作方法はどうしますか?

操作はコード式、ループ式(チェーン式)、電動式の3種類です。コード式、ループ式の違いは小さい製品向けか大きい製品向けかです。

コード式はスラット開閉はポール、ウッドブラインド本体の上げ下げはコードで行います。ウッドブラインドは窓廻りの製品の中でも重量があるほうです。引っ張るコードにウッドブラインドの重さがかかるので、大きな窓でコード式にすると操作が重くなり大変です。コード式の場合幅200㎝×高さ250㎝までは製作できますが、やはり日々のことを考えると小窓向けだと思います。

ループ式(チェーン式)はヘッドボックス内に昇降コードを巻き取るドラムがあり、そのドラムを回転させるための太いループコード(またはチェーン)を引っ張って操作するのでコード式ほど重くはありません。何度もループコードを引っ張らないといけないので時間がかかります。基本このループ式をおすすめすることがほとんどです。

コード式
ループ式(写真はチェーン式)

コード式、ループ式(チェーン式)のどちらかに決まった場合、操作の位置を右か左かを選びます。これは使いやすさで選ぶことがほとんどです。

電動式はスイッチ操作で開閉、角度調整ができます。取付には電源の確保が必須です。あとお値段もなかなかお高くなりますが大きな窓でもスマートに開閉が出来るのが魅力です。

自動降下機能を付けますか?

ループ式(チェーン式)に限りますがループコードを少し引くと手を放しても自動で降下する機能です。高さのある窓、毎日上げ下げされる場合にはお勧めです。

自動降下機能

ラダーテープかラダーコードのどちらにしますか?

ウッドブラインドといえば以前はほぼラダーテープ付きでした。ラダーテープがあるといかにもウッドブラインドらしい気がします。でも今はテープのつかないラダーコードタイプが主流です。スラットの穴からの光漏れ軽減を目的に穴の位置をずらした製品や、スラットに穴が無い製品もあります。

ラダーテープ仕様
ラダーテープ仕様
ラダーコード仕様
ラダーコード仕様

オプション装備のバランスを付けますか?

バランスとはスラットの上の細長い箱部分、ヘッドボックスを隠す箱のようなものです。 目的は装飾性アップ、遮光性、保温性アップです。今は標準でヘッドボックスにスラットと同じ板を貼り付けてあり、見えてもおかしくないのでバランスを付けることは減りました。バランスはオプションなのでもちろん価格UPです。

標準装備
バランス付き

などなど、あれやこれや決めていただき、価格もOKをいただけたらようやく決定となります。

ウッドブラインドはやはり見た目が素敵!なところが一番だと思います。厚めのスラットが存在感を出しつつ、木製のナチュラル感があります。

実用的な面では掃除がしやすいところが私は好きです!アルミのスラットのようにしならないので拭きやすいです。さらに木は熱伝導率が低いのでアルミブラインドに比べて寒さ暑さを伝えにくいのも良いところです。

ただ、欠点もあります。まず、製品が重たいことです。下地が無い、取付面の幅が無いなど、取付不可の場合もあります。日の当たりすぎや湿気が多いところではスラットが曲がってしまうこともありますが、天然素材なのでこの辺りはご了承いただくしかないのです。

いろいろ選ばなきゃいけないのでなんだか大変!と思われるかもしれませんが、ご要望を伺ってスタッフと相談しながら決めていくので心配されなくても大丈夫!しっかり採寸、取付までさせていただきます。お気軽にご相談くださいね。

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